Welcome to Mindful Planet

2012年2月4日土曜日

Love Nature, No to Nuke


北米ではバレンタインズデーは男女平等、というより、むしろ女性はプレゼントをもらう側なのに、
日本ではどうして女性があげる側とされているのだろう。
商業的にも双方向にしたほうが売上げ促進になるように思うのだが・・

さて、梅田のブリーゼブリーゼ1階で昨日から14日まで開催中の
バレンタインズデーにちなんだiPHONEのケース・デザイン展
「+728 presents iPhone case collection 」にアランと一緒に参加している。

私のテーマは「自然から愛され、自然を愛する」
人も母なる地球の子供であることを想い出して、自然と共生ができる本来の生き方に戻るべき。
パワーは太陽や風や大地からもらえばよい。すべての生態系を破壊しかねない
原子力発電にはきっぱり別れを告げよう、というメッセージだ。
被爆で放射能の恐ろしさを学んだはずの日本人がいつのまにか狭い国中に原発を散りばめていたことすら
信じたくない真実。これほど明らかな形で示された震災からも教訓を得ることができずに滅び行く民にはなってほしくない、とう気持ちを込めて。





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□期間:2012年2月4日(土)〜14日(火)11:00〜21:00。

□会場:ブリーゼブリーゼ1階

□販売:2月4日(土)〜2月14日(火)。会期中は全日程販売を行います。

□時間:AM11:00〜21:00

2011年12月28日水曜日

ストレス解消にブレスワークのワークショップ


As you breathe, so you become.

シアトルから友人で優れたインストラクターのトレーシーを招いて自然な癒しを導く連続呼吸法のワークショップを開くことになりました。米国で開発された呼吸法ではLSDに代わる意識革命の誘因剤として精神科医のスタニスラフ・グラフ博士が開発したホロトロピック・ブリージングが有名ですが、Breath Awarenessの呼吸法は同様の連続呼吸法を利用しつつ、効果がマイルドになるように配慮した呼吸法です。過激な効果が出がちなホロトロピック・ブリージングと異なり、顕在意識を維持しつつ本人が望む程度で潜在意識にアクセスできるので安全です。

■体験セミナー:レクチャー+セッション1回の体験コース(3時間)@癒しの森
1月20日13:00-16:00 or 21日 18:30ー21:30 5000円

■ウイークエンド・リトリート:レクチャー+セッション3回)@癒しの森

1月20日:19:30ー22:30  21日 10:00ー17:00 15000円

■1デイ ワークショップ:レクチャー+セッション2回@セラ・ムーヴ
1月22日 10:00ー18:00 10000円

癒しの森: 京都府京田辺市三山木西ノ河原32-6  090-7760-6354  
セラ・ムーヴ:大阪(JR環状線福島駅・徒歩5分) 080−1362−2046

 呼吸の仕方は、その人の生き方の反映です。息を吸うことで、私達は生命力を取り込んでいますが、私達は、生きることに「イエス」と言っているでしょうか?息を吐くのは、いらなくなったものを手放すことですが、本当にそれができているでしょうか?いらなくなったものに固執してはいないでしょうか?私たちは人生の流れにゆったりと身を任せることができているのでしょうか?恐れや不安、痛みを感じた時には、私たちはどう反応しているでしょうか?
 こうした気づきは、呼吸が導いてくれる世界へのほんの入り口です。呼吸は自己治癒へのパワフルなツール。では、そうした呼吸をするには、どうすれば良いのでしょうか?

 気づきの呼吸のブレスワークでは、完全な深呼吸の仕方からお教えします。呼吸により肉体、精神、感情に影響を与えてきた潜在意識の記憶を呼び覚まし、トラウマの解消を誘います。そして、バイタリティ、エネルギーに満ち、自分自身をより深いレベルで理解し、よりクリアーに物事がみられるようになるよう、習性になっていた不完全な呼吸のパターンをリセットします。


 ブレスワークのセッションでは、参加者は仰向けに寝て、約一時間にわたり、途切れることのない連続呼吸を続けます。インストラクターが参加者の呼吸や様子をチェックしながら、動作や発声を指示したり、ツボの刺激で、吐き出すべき意識や感情のリリースを助けます。セッションの後には、パワフルな体験を理解し沈静化させるため、しばし、静寂を保ちます。
 ブレスワークは重ねることで、よりディープな体験が可能です。最も効果的なのは、2日間で引き続き3回のセッション。より確かな癒しの効果が期待できます。

■プライベート・セッション(2時間:15000円or12000円(通訳なし)
ご希望の方は連絡ください。 Mindful Planet Communications 080-1362-2046

2011年11月27日日曜日

役行者に誘われて、吉野山、洞川・天河


 役行者への縁が強いということなのか、今度は役行者の故郷で、修験道修業の本山として知られる大峯山を結ぶ吉野山と洞川・天河を訪ねる旅に誘われた。
 これまでもっぱら自分で行きたいところを見つけてきて出かけるタイプだったが、誘われての旅には、何か天意がある気もする。
 今回は奇しくも、3年前の夏にディスカバリーチャンネルのドキュメンタリーで取材した足跡をたどる旅となった。吉野山では、前回はビデオ取材を断固として拒否されたので素通りしてしまった金峯山蔵王堂もしっかり拝観。前回は雨だったので奥まで入らなかった竹林院群芳園の庭園が、実は小高い丘に続き、眺めの良い頂上があったことにも驚いた。
 一度食べたら忘れられないひょうたろうの柿の葉ずしは、やはり絶妙の味わいだった。カナダにいたときに、どうしても柿の葉ずしが食べたくなり、かといって柿の葉は手に入らないので、ギリシャ食品店で買ってきたオイル付けの葡萄の葉で巻いたしめ鯖のお寿司をつくったことがある。ギリシャ料理にはお米のサラダをこの葡萄の葉で巻いたドルマという前菜があるのだ。
 さて、奈良県南部は9月の台風で洪水や土砂崩れで大きな被害が出た地域だが、吉野山や洞川温泉は、実害よりもいわゆる風評被害で観光客激減という憂き目を見ている地域だ。
 特に洞川温泉は電車では辿り着けない地域だから、台風時に近くの幹線道路が不通といったニュースが流れると、その印象が長く残り、観光客から敬遠されてしまう。
 天河は実際に水害があり、天河神社の社務所は1メートル60センチのところまで水に浸かったそうだが、今は玉砂利もきれいに敷き詰められ、その痕跡も見あたらなかった。
 ところで、天河神社には本殿を見上げる形でしつらえられた能楽堂があるがその舞台の背に能舞台に定番の松の木が描かれていないのは、舞台背後にご神木の杉が並んでいるからだそうだ。神霊はその杉の木に降臨し、能役者に宿るという。自然と神性と人と関わりのこういう話を聞くとうれしくなる。
 洞川温泉はそもそもは役行者が始めた修験道が広まり、その修行者の宿場として栄えた特殊な地で、大峯山が閉山される10月以降は、温泉客が収入の頼り。過去10年間で修験者も減る一方だったところに加え、今年の秋は台風災害は免れたものの風評被害で観光客半減というのだから、事態は深刻だ。
 逆の見方をすれば、人の賑わいを避け、温泉に浸かって、ゆっくりしたい人にとっては穴場中の穴場ともいえる。
 私は、食事時で人が集まり出す前の開店直後のレストランとか、季節外れの観光地のゆとりのある静けさが好きだ。ことに温泉旅館では、混んでいないほど温泉風呂をひとり占めできるチャンスが多いからうれしい。
 洞川では名物、陀羅尼助もしっかり買い込んだ。キハダを原料とした陀羅尼助は役行者の処方の胃腸薬。自然薬だしとても良く効くので、アメリカにいたときにはわざわざ取り寄せていたくらいだ。
 このキハダは実はアイヌの伝統食でも医薬同源の食材。アイヌの人たちは葉や実もお茶にして飲む。使う部位によって効能が異なるそうだ。キハダの実は山椒のようにピリリと辛くおいしい。
 陀羅尼助の製造では根しか使われていないようだが、とすると、残りの葉や実から、お茶とか佃煮とか、新たな商品が開発できるのではないだろうか。
 実はキハダの健康茶づくりを実践してみたくなり、夏に鉢植えのキハダをネットで購入したのだが、マンションの15階のバルコニーでは、さすがの薬木も育ちづらいのか、冬眠に入ってしまった。
 キハダの里の洞川あたりで「茶飲み友達」を募る方が確かかもしれない。

2011年11月12日土曜日

植物に学ぶ秋


今朝、バルコニーで発見。
殖やして食べようと思った春菊がきれいな花を咲かせてました。
その隣には、夏に芋虫に葉をすべて喰われて全滅した、と思い放置していたオクラが、
ふたつも実をつけてました。葉もないのに、子孫を残そうと最後に力を振り絞ったのでしょうか。
その周囲ではピーマンも頑張って実をつけ、ナスも花を咲かせてました。
強風の晩秋。15階にバルコニーで小さな鉢に閉じこめられた植物たちの
けなげで逞しい生命力に、元気をもらった朝でした。

2011年11月7日月曜日

観光も地産地消


 誘われて泉佐野市の観光ツアーに参加した。泉佐野市とは夏に修験道体験に行った犬鳴山があるところで、関西国際空港の地元。浦島桃子の私にはもちろん未知の地だったが、大阪の新友たちに話しても、え?それどこ?と言われる。いあわば、大都市大阪市の日陰にある地で、正直、あまり大きな期待もせずに出かけたのだが、意外な発見の連続。やはり関西は歴史が深いのだと関心した。
 空港から車でちょっとのところには、荘の郷という地酒の造り酒屋もある。利き酒も魅力ながら、昔ながらの木づくりの酒蔵の2階が素晴らしいイベントスペースになっていた。テーブルも酒樽のリサイクル使用した木で、空間全体にほのかな酒の香り。ここでそのうち念願のネイティブ・アメリカンの友人達を呼んでコンサートができたら・・・。この20日にはフラダンスや津軽三味線もある秋の祭りもあるそうだ。
 その近くには慈眼院というお寺があった。正面から見たら、こじんまりとした普通のお寺だったが、裏手に案内されてびっくり。みごとな庭園に高さ10メートル、国宝の多宝塔というのがあったのだ。鎌倉時代に建立されたもので、石山寺、高野山金剛三昧院の塔と並ぶ日本三名塔の一つだそうだ。石仏もたくさん散りばめられた庭園は心休まるいい雰囲気で、外国から友人を空港の行きか帰りに連れていくのに良さそうだ。
 旅というとついつい海外とか、京都、奈良とかに想いが馳せるが、よく考えてみたら心の旅に距離はいらない。近所で心弾み、癒される体験ができれば省エネにもなり、これ幸いだ。
 さて、このツアーで、思いがけず、犬鳴山の修験道体験に2度目の挑戦をすることになった。ちなみにこの犬鳴山も、神楽とか神社系に詳しい奈良の編集者の原さんも知らなかった秘境だ。
 実は犬鳴山自体はとても気に入ったものの、修験道体験は、ロープづたいに崖を歩く下山があまりに恐かったので、再挑戦する予定など毛頭なかったのだが、これもきっと天の思し召し、と参加した。と、同じルートなので、今回も一歩踏み間違えたら崖コロコロの世界だったのに、不思議なことに、それほど恐くもなく緊張もしなかった。
 「恐れ」の多くは高所恐怖ではなく、未知への恐怖だった、ということだろうか。こうした小さな悟りが修験道体験の真髄なのかもしれない。

2011年9月19日月曜日

俱利伽羅大竜不動明王との出逢い


 犬鳴山の七宝瀧寺で一日修験道体験と滝修業に参加してきた。犬鳴山は役行者が修業の山として七世紀に開山したと伝えられ、後世にここで起こった猟犬の忠君逸話にちなんで、犬鳴山と呼ばれるようになったそうだ。新大阪から電車とバスを乗り継ぎ、最後は山道を徒歩で30分ほど登ると、役行者自作の俱利伽羅大竜不動明王を祀る修験寺の七宝瀧寺に着く。最寄りの駅のそばで育った友人も来たことはなかったと言っていたから、まさに都会の秘境だろう。
 お坊さんは「寺といっても何もなくこんなものですよ。質素なものでしょう」とおっしゃっていたが、神社仏閣は簡素で質実なほど、自然になじんで美しいような気がする。
 湿気も雨も多い日本で、周囲に何もない山の中で川と滝に囲まれながら、寺は何度も火災で焼け、立て直されてきたという。木造でその木がだんだん炭化して燃えやすくなるのだそうだが、火焔で人々の厄災を焼き尽くす不動明王のパワーなのだろうか。
 一日修験道といっても、実際には往復二時間程度の山修業プラス滝行という行程で気軽なためか、参加者は70人を超え、おそらくその半数は、修験道うんぬんというよりは行楽ハイキング目的の参加とみえた。
 滝行というのは海外でもやっているのか、日本独特なのだろうか、と何人かに聞かれた。
 その道の大家でもない私にはその答えは出せないが、スピリチュアルな儀式としての水行は世界の多くの伝統文化にみられるようだ。
 私が滝行に関心をもったのも、ネイティブ・アメリカンのチェロキー族の夏至の儀式で、川に沈む水の儀式に参加したことがあり、その記憶が鮮明だったからだ。キリスト教でも生後や死に臨んで聖水で清める儀式があるし、ユダヤ教もしかり。水を清めとし、水中から新たに出現することを生まれ変わりとみなすのは、人類共通のようだ。
 さて、たった数時間の修業でも、学びはある。大勢で数珠つなぎになっての山歩きでは、人の気も強く、自然と静かに向き合い対峙するのは難しかったが、ふだんは好き勝手に生きている身としては、一歩踏み外せば山から落ちる崖っぷちに立たされ、ロープ頼りで進まなければ帰れない、という状況に置かれたのはまさに修業。近くに車道があるわけでもなく、退避して休める場所があるけでもなく、先に進むしか選択の余地がないとなれば、覚悟を決めて足を踏み出さねばならないのである。

2010年6月30日水曜日

日本人の呟きはつまらない?




 誰がそう決めたのか、6月30日は世界ソーシャルメディア・デイということに
なったそうだ。
 その記念で昨日は世界中で様々なイベントが行われたようで、私も恵比寿で行われたイベントに参加してきた。
 主催はたしかスイスで生まれた電子名刺を流行らせようとしている企業で、参加者は外国人と日本人が半々くらいだったのだろうか。
 3時間にわたるマラソン・スピーチで、ツイッターやフェイスブックを利用したサクセス・ストーリーなどが披露された。予算がないので通訳なし、とのことで、
スピーチは英語だったり日本語だったり。
 北米でのソーシャルメディアについてはそれなりに知っていたものの、日本では何がどう流行っているのか分からない私にとっては、それなりに面白かったのだが、どのスピーチにも増して印象に残ったのは、後で観客のひとりの日本人の男性のひとことだった。
 講演者たちが語っていた情報は、ちょっと古すぎて、日本の現実を反映していない。
質疑応答で外国人から出た質問にしても、日本語が読めさえすれば、本屋で山積みで情報はすでに出ている内容だ、というのだ。
 帰り道につらつら考えていて、気づいたのだが、いくらネットで世界が結ばれる時代になっても、やはり言葉の壁は大きいし、日常環境から得る情報の力は大きい。
 日本は情報鎖国だから、日本にいる外国人は、いくら頑張っても本国にいるときに比べれば世界の先端情報について疎くなるし、日本における先端情報に関しては、英語に翻訳された情報と口コミが頼りだから、殆ど無知に近いことになる。
 でも対外的には日本にいる外国人はいちばんの日本通だから、彼らの理解できる範囲での日本像が世界に伝わっていくことになる。
 もうひとつ、スピーカーの発言で印象に残ったのは、日本人のツイッターは全然面白くない、ということだった。
 英語版のツイッターだと、呟きの内容は情報だったり意見だったり、内容が濃いが、
日本人の場合は、ほとんど、雨だ、とか眠い、とか、どうでもよいようなことばかりだという。
 これって、社会性に欠ける、という日本人の国民病をみごとに反映している気がする。

2010年5月22日土曜日

アメリカ合衆国の崩壊




 アリゾナ州がカリフォルニア州への水道水と電気の供給をストップすると脅しをかけている、というニュースに、アメリカはますます面白くなってきた、と思う。
 ことの発端は、アリゾナ州が、移民法を強化したことだ。
 国境を接するメキシコからの不法移民の流入を毛嫌いするアリゾナ州では、以前から、武装の自警団が、獲物を待つハンターさながらに国境沿いで餌食を待ちかまえたりしていたのだが、先月になって、州法を改変して、警察の権限を強化。まちなかを歩いている人でも警察官が怪しげだと思っただけで所持品捜索したりできるようにしたのだ。
 日本の常識からすると、え?それって当然じゃん、と思う人も多いかも知れないが、
プライバシー保護や人権、人種差別問題への意識が強いアメリカでは、要はメキシコ系=怪しい=犯罪者扱いは問題視されることになる。
 かくしてメキシコ系移民が多いカリフォルニア州やリベラル派の多い都市が、アリゾナ州の企業のイベント受け入れ拒否などを始めた。それに怒ったアリゾナ州が水道水と電気を売るのを辞めると言い出したのだ。
 合衆国制度で、州ごとに法律が異なるアメリカでは、近年、こうした州どうしのトラブルも増えている。
 数か月前には、ワシントン州がアーカンソー州拒否を宣言した。シアトルで警察官数人を狙い撃ちで殺した犯人が、実は以前にアーカンソー州で州知事の恩赦で刑期を終えずに放免された人物だったことが分かったことがきっかけだった。
 アメリカでは実は、合衆国制度を良しとせず、特にテキサス州など南部では、州の独立を望む層も少なくない。だから、新たな政策が打ち出されようとするたびに、
連邦政府の権限の強化だと恐れ、息巻く。
 広すぎるアメリカ。いっそのことソ連にならって、分裂したほうが世界のためになるような気もする。

2010年4月18日日曜日

赤いシャツ 黄色いシャツ



 昨日はテレビで赤いシャツと黄色いシャツのまったく相反する映像をみた。
ひとつは緊迫が続くタイの近況に関して。ちょうど知り合いに電話したら、取材中に亡くなったカメラマンとは親しい仕事仲間だったと聞かされ、急に身近な出来事になった。昔、ニューヨークの広告代理店でアジアの様々な国の人たちと仕事をしていて、国民性の違いを痛感させられたことがあったのだが、タイの人たちは概して優しく、おおらかで、さすが仏教国などと思っていた。そのタイであれだけ荒れているのだから、悲しい。しかしその報道の最後に、ゲストから、友人がタイに行く予定なのだけれど大丈夫かしら?という質問が出て、キャスターは、まだ都心部だけなので大丈夫でしょうが、赤いシャツと黄色いシャツは避けた方がよいと答え、では何色なら、と突っ込まれて、ピンクとか白が無難では、と答えていたのを聞いて、やれやれ、と思った。島国のせいなのか、どうも日本では海外のことは別世界のできごとにように扱われている気がする。
 などと思いながら、テレビを見ていたら、今度は諏訪神社の御柱祭りの映像で、赤い装束と黄色い装束の男たちが一致団結して、大木を切り倒し、神社まで運んでいた。
なぜ、赤と黄色なのか由縁を調べたわけではないが、国の分裂、市民戦争の象徴となったタイの赤いシャツと黄色いシャツは一転して、こちらは地域の団結の象徴と見受けられた。
 日本に戻ってきた1ヶ月半。20年ぶりの東京はずいぶん変わっていて、日本人の者の考え方や社会意識自体がずいぶん変わった気もするが、大海の荒波には気づかず内海のぬるま湯にぬくぬくしている感は昔も今も変わらない。

2010年2月16日火曜日

カーリング見物



 今日は珍しく雨も上がり、午後からはお日様も射してきたので、散歩がてら、歩いて10分ほどのオリンピックのカーリング会場まで行ってみた。
 おめあてはアメリカと日本の対戦。日本チームが目前のプレス席に着いたが、
カーリングというスポーツが存在することを知ったのも最近で、しっかり試合をみたことがなかったので、見方もよく分からないから観戦というよりは見物。
 あと1分で試合開始でそれまで練習、というアナウンスがあったまま、数レーンで各チーム、いつまでたっても練習が終わらないなと不思議に思っていたら、いつのまにか試合が始まっていたらしく、電光掲示板のアメリカ対日本の欄には、どんどん
アメリカの得点が増えていく。
 しかし、どうじっくり見ても、何がどうなると得点になるのか分からないし、退屈してしまい、三〇分ほどでひきあげてきた。
 でも、せっかく写真撮ったので、ここに掲載。
 今日の感想・・・ふだんは大人しく礼儀正しいカナダ人だが、ことアイスリンクや雪の上のスポーツとなると、俄然興奮して、アメリカ人もびっくりの大騒ぎになる。ビールを飲まなくてもスポーツ観戦で酔っぱらえる人たちなのだ。

2010年2月13日土曜日

オリンピックの舞台裏


 冬季オリンピックがいよいよ始まった。バンクーバー・オリンピックはシンボルマークもマスコットも先住民族の物語からモチーフを得たもの。開会式も先住民族の伝統のダンスをかわきりに始まった。
 そんなにもカナダの先住民族の文化が強調されているのは、実は今回のオリンピックが、先住民族が領有権を主張する地域で開催されているからだ。
 カナダもアメリカと同様、先住民族が全国に散らばって住んでいたところに白人の移民がやってきて、力づくや巧妙な駆け引きでその土地を奪い、都市や農地開発、自然資源利用で国家の基盤を形成してきた。
 カナダ建国にあたって英国女王やカナダ憲法は先住民の領有権を認め、各州は合法的に先住民から領有権を得ることが義務づけられたが、バンクーバーやウィスラーがあるブリティッシュ・コロンビア州では、どの部族も侵略してきた白人に降参もしなければ土地の譲渡にも合意せず、売買交渉も成立しないままになっていた。
 州が先住民の代表との領有権交渉の必要性を認め、交渉に入ったのはなんと百数十年たった1993年のことで、それ以降、何回か会談がもたれたがそのたびに決裂。
先住民の立場からすれば、土地は盗まれたまま、ということになる。
 そのためバンクーバー・オリンピック開催にあたっては、開催地域の領有権を主張する四部族、マスキーム族、スクアミッシュ族、リルワット族、ツレールワートッシュ族に、オリンピックは貧困と高失業率にあえぐ先住民社会にとって経済刺激になり、文化やアートを世界に紹介する絶好のチャンスになると持ちかけ、共催準備金などのかたちで合計数千万ドルを支払い、共催団体にまつりあげることにした。
 四部族の社会ではオリンピックの開催に備える施設建設や、オリンピックにかこつけたスキーリゾート開発のために環境が破壊されることなどを懸念して、オリンピック招聘に反対する人たちが多く、住民投票で公式にオリンピック共催を拒否した部族もあったが、いずれも、親ビジネスの部族政府のトップが住民の意向を無視して共催の契約にサインした。
 現代の先住民族の社会構造は複雑で、多くの部族では選挙で選ばれた政府のトップとは別に、住民が慕い尊敬する古代から続く世襲制のスピリチュアル・リーダーがいて、社会は白人社会への融合を求める人たちと、昔ながらの価値観を守った生き方を求める伝統派に分かれている。
 カナダでも先住民族は白人政府に伝統文化の行事や儀式を禁止され、子供を強制的にキリスト教教育の寄宿制学校に奪われ、しかもその子供達の多くが精神的虐待だけでなく肉体的、性的虐待で苦しめられたという歴史がある。そのため白人のやることには懐疑的、批判的になりがちだが、数世代にわたる圧政のあげく、諦めムードが強く、オリンピックに関しても、反対してもどうにもならない、という声も多かった。
 といったことを考えながら見ていた開会式。聖火台はホスト・ネーションとなった四部族、そして東西南北を代表する四本のトーテンポールが支えるはずだったが、機械仕掛けの故障で一本かけたままになったのが象徴的だった。
 先住民にとってはその欠けた一本は、ルージュ選手の事故死もあわせて、オーメンとして深い意味をもったことだろう。
 三部族のなかで特に貧しくオリンピックへの反対の声が強かったリルワット族ではオリンピック開会前日に同族を代表する伝統工芸士が変死。伝統にのっとって喪に服せざるを得なくなったチーフは開会の祝宴にも参加できないことになったのだ。
 もちろん、バンクーバー五輪はカナダの先住民にとってマイナスとも言い切れない。
先住民といってもBC州だけで203部族がいてそれぞれに文化も言葉もまちまち。歴史のなかで隣国として敵対することはあっても協力したことはなかった四部族が4ホスト・ネーションというひとつの団体を結成できたことだけでも、その意義は大きいという声もある。オリンピックの企画にもひとつの声で主張してきたからこそ、開会式でも舞台の中央に出ることができた、というわけだ。

2010年1月10日日曜日

アメリカの年明け

 ポジティブ思考を貫くのはなかなか、容易ではない、とため息をつきたくなるようなニュースがアメリカでは新年から続いている。
 アメリカはデトロイト空港で起きた航空機テロ失敗事件以来、またもパラノイアが悪化した感で、先週末には、ニューヨークへの玄関口、ニューアーク空港で、恋人を見送りに来ていた大学院生が、空港警備員が持ち場を離れたすきに、搭乗者以外立ち入り禁止区域に数歩、足を踏み入れただけで、空港閉鎖、離陸便は6時間遅れという大騒動になった。男はセキュリティチェックを済ませた恋人にもう1回別れのキスをしただけだ。
 写真を見る限り、男は普通の身だしなみで、テロリストにはみえない。が彼は中国人。これが白人のビジネスマン風だったら、同じことになっていたのか・・・
 オバマ大統領の所属党である民主党の大物政治家が、大統領選挙中に口にしていた人種差別発言を綴った暴露本も波紋を呼んでいる。
 まずは現役の上院議長のハリー・リードが、「(オバマ)はライト・スキン(黒人にしては黒くない)だし、ニグロのアクセントがないから(大統領になれるかもしれない)」と内輪で話していた・・というのは実はアメリカ人の多くがそう思っていた本音だが、問題は、大差別用語のニグロという言葉をリードが使っていたこと。
 ベテラン政治家にしては初歩の間違いだが、リードは71歳。世代的に仕方がない、という見方もできる。
 この世代の人たちと話していると、悪気なく、ジャップ、などという言葉も飛び出してくることは私も承知している。
 しかし、リードにもまして、悪質なのは、ビル・クリントンが昨年亡くなったリベラル派の巨頭、エドワード・ケネディ上院議員に対して語ったという言葉。妻のヒラリーの支持表明をケネディから取り付けようとして、オバマ候補のことを「数年前だったら、僕らにコーヒーを給仕していた立場の男ですよ」と言ったそうなのだ。
 これはあきらかにオバマ大統領個人、そして黒人全般を見下げた人種差別発言。政見的には黒人の権利拡大に積極的で、黒人社会から「米国初の黒人大統領」と名誉黒人扱いで支持されてきたクリントンだけに、衝撃は大きい。
 大統領選では壮絶な戦いの末にオバマ候補に敗れたヒラリーは、いまは国務長官としてオバマ大統領とは親密な仲。浮気問題だけでなく、これまでもビルの失言でさんざん迷惑を被ってきたヒラリーの怒り顔が想像できる。
アメリカの白人の人種差別は根強い。

2010年1月1日金曜日

2010年にスマイル




 謹賀新年。元旦早々、1年ぶりで会った知り合いにブログ読んでますよ、と言われて、はて、最後に更新したのはいつのことやら、と恐縮。今年こそ、わざわざサイトをお訪ねくださる方にとって何か新たな発見があるよう、頻繁にブログすることを新年の誓いのひとつにする。
 さて、私はもとはコピーライターだったので、ちょっとやそっとの広告表現には関心しないのだが、最近、見るたびに気分が良くなるコマーシャルがある。
 アメリカン・エキスプレスの新しいキャンペーンで、チェロの独奏をバックグラウンドミュージックに、日常生活でみかける風景のなかで、見ようによってはしかめ面に見える風景をいくつか紹介した後に、今度はスマイルに見える風景を紹介していくだけのもの。 
  たとえば、お財布、ズボンのポケット、家の扉、飛行機の正面などなど。
 メッセージとしては、Don’t take chance, and take charge. 後で困ることがないように、安心できるクレジットカードを選びましょう。
 アメリカン・エキスプレスなら、カード利用で購入した商品が壊れても保証されるから、スマイルが戻ります、というわけ。
 クレジットカード負債を溜め込み破産する人も多いアメリカの世相を反映、毎月、チャージカードを呼ばれる、しっかり払っていく式のクレジットカードを選んで、自分の人生に責任を持とう、という意味も込められている。
 この不況のご時世に、何かと問題の多いアメリカの金融機関だから、巨額の予算を投じたコマーシャルで庶民の反感を買うよりは、発想力と表現力で勝負、安上がりに、人の心に響くメッセージを作り出せたのはりっぱだし、そう考えた広告会社のクリエイティブ・ディレクターに会ってみたい気がする。
 それにしても、人が誰でも、何の変哲もない風景に、しかめ面やスマイルが認識できるのは不思議だが、発達心理学者によれば、それは人が生まれつきもって生まれたサバイバル本能。赤ちゃんがまっさきに認識できるのは人の微笑み。そして赤ちゃんの笑い顔にはどんな人も微笑ませる癒しの効果と、心の平和への伝染力がある。
 新な年の始まりに、スマイルの連鎖を、世界に広げたい。

CMへのリンクは:
http://www.youtube.com/watch?v=m56F4EKN9hg

2009年10月7日水曜日

オバマ大統領の白髪が増えるわけ


 オバマ大統領の身を案じる声が増えている。
 心配性の私はオバマが大統領候補になった時点から、オバマは生き残れるのかしら、と心配で、ことあるごとに周囲の友人や知人にも問いかけると、「いまのアメリカはそれほど愚かではない」と笑われてきたのだが、最近では、この問いを笑って一蹴できる状況ではなくなってきている。
 いまのアメリカは、ケネディー大統領の暗殺に至った60年代初頭の雰囲気に酷似しているという指摘もある。
 ケネディー大統領の人気が高まるほど、その一方では、カソリック教徒が大統領になったことを良しとしないプロテスタントの人種差別主義者や保守派の敵意は深まり、大統領を個人的に冒涜する発言も増えていたそうなのだ。
 現代アメリカを代表する知識人の一人とされているトーマス・フリードマンは、数日前のニューヨーク・タイムズのコラムで、いまのアメリカの状況は、ラビン暗殺前夜のイスラエルの状況にそっくりだと、杞憂している。当時のイスラエルでは平和交渉を進めようとするラビンへの反発から、ラビンをヒトラーにたとえたり、首相としての権威を失墜させようとする右派のプロパガンダが功を奏し、暗殺を正当化する空気が盛り上がっていたという。
 アメリカでも健康保険改革を阻もうとする保守派のプロパガンダの一環として始まったオバマ叩きは激化、悪化し、中東の街頭デモさながらに、オバマ大統領の顔にヒゲをつけヒトラーやムッソリーニにみせかけた立てカンを掲げた群衆がホワイトハウス前に押しかけたりしている。
 オバマ大統領が全米の学校向けに、教育の大切さを説く演説を計画しただけで、オバマによる子供達の洗脳作戦だ、まるで北朝鮮のようだ、と保守派が騒ぎ出し、子供を登校拒否させようとした親たちも出た。
 議会でも、大統領演説の最中に、南部出身の共和党保守派の議員が「嘘つき!」と叫び大問題となったが、同議員は数日中に巨額の献金をものにした。
 同じく南部出身のジミー・カーター元大統領は、同議員の発言は人種差別に基づいたものだと断言した。
 特にフリードマンを反応させたのは、ソーシャル・ネットワーキングのサイト、フェイスブックに、オバマは暗殺されるべきか否かと問う「世論調査」が掲載され、700人近くが回答を寄せたという一件。
 フェイスブックは事態に気づくと即座にそのページをはずし、シークレットサービスが捜査を開始したが、そういうことがまかり通る風潮自体が、すでに異常で危険だとフリードマンは指摘する。
 ブッシュ政権時代だったら、そんな世論調査を掲載した本人はもとより、回答を寄せた人も根こそぎ、国内テロリストとして検挙、処罰されていたところである。
 オバマ叩きの根源にあるのは、やはり人種差別だと思う。
 進歩派の人々やメディアはオバマの大統領就任当時には「新たな人種関係の時代の幕あけだ」と喜んでいたが、それはとんでもない誤りだったのだ。
 たとえ国民の過半数が人種差別を認めなくなっても、人種差別者は確実に存在する。彼らはオバマ政権の政策がうまくいかなければ、それみたことかと批判を募らせるし、オバマ大統領が有能で、政策が成功すればしたで彼に対する怒りや憎しみを募らせる。
 どう転んでも彼らの心情を変えることはできないのだ。
 いまではアメリカの世論全体が、オバマの存在を疎む保守派や人種差別主義者の叫びに乗っ取られている。あれだけ熱狂的にオバマを支持した進歩派、一般大衆は、そうした勢力に対決しようとせず、不思議なほど大人しく沈黙を保っている。
 というか、オバマが掲げた「チェンジ」「改革」の実現を期待していた進歩派のなかには、健康保険改革の挫折、アフガニスタン戦争の長期化などから、公約とはほど遠いオバマ大統領への不満、失望も広がり、支持基盤自体が揺らいできているのだ。
 私もそのひとりで、あくまで対決を嫌い協調をもとめるオバマ大統領の弱腰姿勢には呆れ、失望している。
 せっかく民主党が過半数を掌握した、またとないチャンスで、ごり押しすれば通る議案も協調と交渉でものごとをまとめようとするから膠着状態になる。
 白人と黒人の混血で、どちらも敵にしないように常に気を配りふたつの世界で同時に生きてきたオバマ大統領にとっては、自分の立場をはっきりさせる、主張を貫くということ自体が、この人生で与えられた大きな挑戦なのではないか。
 そう考えること自体が人種差別なのかもしれないが・・
 
 
 

2009年8月23日日曜日

パトカーに乗って、学んだ2、3のこと。


 取材でカリフォルニア州フレスノに来ている。昨日は警察官のブリーフィングを見学、パトカーに同乗して市内の荒れた地域を見て回った。
ブリーフィングでは、カーチェイスについて、新たな指示が出されていた。容疑者が猛スピードで逃げたら、追うのはやめ、ヘリコプターに追跡は受け継ぐようにとのお達した。そして、できるかぎり、ピットするようにと。ピットとは、追跡する車と横並びになって、前輪のあたりにわざと車の角をぶつけるテクニック。ぶつけられた車は横すべりしてストップしてしまうのだそうだ。だが、走行速度が45マイル以上だと、車は横すべりせず横転、回転を繰り返し大事故になるので、容疑者の車がスピードをあげて逃げ出す前にピットしなければならない。
 でも、ピットの訓練を受けた人は?という指揮官に問いに手を挙げたのは、30人くらいいた警察官中、数人程度だった。。。
 フレズノ警察はつい2日ほど前に、一斉検挙でギャングを200人くらい捕まえたという。ヒスパニック、ブラック、アジア系、白人と人種混合地域で、人種ごとにギャングが結成されているそうだ。しかし応する警察官はほぼ全員が白人だった。
 しかし、警察官たちによれば、パトロール中に出動を命じられて一番緊張するのは、DV、ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)だ。事件の概要が行く前に分かる他の911と違って、通常DVの911は近所の人からの通報や、被害者からの短い通報で詳細は不明。
行ってみたら何がおこるか分からない。暴力を振るっていた夫を捕まえようとしたら、夫を警察に連行されたくはない妻が襲いかかってきたり、息子に飛びかかられたりといったことも少なくないのだそうだ。彼らによるとDVを起こす人たちは他の犯罪予備軍でもあり、DV検挙を徹底すれば、犯罪率はだいぶ減るのだそうだ。
 パトカーの運転席の隣にはコンピューターが据え付けられていた。ディスパッチの詳細も今はテキストメッセージで読む仕組みになっていた。
携帯電話の使用による事故多発が問題化しているなか、パトカーの警察官たちはコンピュータ操作しながら運転してるのだから、危ないこと極まりない。
 ディスパッチでは、ジャンパーがまた出現、というのもあった。そこの高速道路の陸橋から飛び降りると毎日予告してくる911があるが、絶対飛び降りないんだよ、と運転していた警察官のJ君は笑っていたが、そのうちあちこちからサイレンを鳴らしながらパトカーが高速に向け走っていた。今回は、本当に飛び降りでしまったようで、高速はその後、数時間、一部通行止めになっていた。
 J君は警察がメディア向けに用意するだけあって、なかなかハンサムな好青年。高卒でマリンになりいったん除隊した直後に9−11が起こり、再志願してイラクにも行ったそうだ。
 どうしてわざわざイラクに行ったの?と聞いたら、一緒に訓練を受けた仲間がみんなイラクに送られるのに自分だけ行かなけれb罪の意識を感じて、生きていけないと思ったのだそうだ。マリンの教育(洗脳)効果はあっぱれ、というところかもしれない。
 アメリカの警察にはこうした軍隊あがりの人が多い。
 カメラマンはJ君においしいレストラン情報を聞き出そうとしていたが、はっきりした返事が得られず、じゃあ、おいしいドーナツショップは?と聞いたら、即座に3店の名があがった。
 アメリカ人がよくジョークにする警察官とドーナツの深い仲は神話ではなく現実だったのだ。
 警察官の隣でビデオをまわしていたカメラマンはやっぱり、警察官と一緒だと、パワフルになった気がするなあ、などと喜んでいたが
中からではドアが開かない後部の容疑者席に乗せられた私にとっては、あまり気分のよいパトロールではなかった。
 

2009年8月9日日曜日

本当は恐ろしいアメリカの真実



 アメリカの大統領選の経緯もあって、予定より遅れてしまった新刊がようやく講談社から出版された。タイトルは「本当は恐ろしいアメリカの真実」。出版社の発案で、最初はちょっと「恐ろしい」タイトルでは、と思ったのだが、このところのアメリカの国内の動きをみると、確かに、間違いなくアメリカは恐ろしいことになっている。
 革新政権、しかも黒人大統領の誕生から数ヶ月、ブッシュ政権下の8年間の安住で牙を錆びさせていた保守派、人種差別主義者、キリスト教右派の溜まった鬱憤がここに来て爆発したようで、アメリカ人の対立、分裂は急速に悪化、いまでは内戦さながら。
 もっかの問題の焦点は健康保険制度改革で、真実を探れば、国民に高い保険料をふっかけながらいざ病気になると難癖をつけて医療費支払いを拒否するという詐欺商法で巨額の富を蓄えてきた営利の健康保険産業が、現状を変えられたくないから、豊富な資金を投じて保守派の政治家を動かし、世論操作しているのは見え見えだ。
 そら恐ろしいのは、「政府支給の健康保険は、高齢者を早死にさせ、中絶を促進させるための政府の陰謀」、「公的保険の導入を許せばアメリカは社会主義国に変えられてしまう」といった、他のどこの国でもアホかと一蹴されるような脅しの論理を間に受けるアメリカ人の単純さと知能程度の低さ。
 アメリカの大企業や富裕層は、巧妙な屁理屈で、本当は貧富の差の対立を、イデオロギー的、または宗教的な対立にすり替えることにかけては天才的なのだ。
 保守派は草の根運動にみせかけたプロパガンダ戦略で、健康保険問題をめぐる市民討論会は保守派が討論会妨害のために派遣するエセ市民に乗っ取られ、健康保険改革に賛成の議員は、暗殺の脅迫状を受けたり、似顔絵の立て看を縛り首にされたり。実際に暴徒に暴力を振るわれた民主党議員もいる。アメリカの民主主義は臨死状態だ。
おかげで本当は公営健康保険制度で最も助かるはずの庶民や、いままで政府支給の健康保険である高齢者向け公的保険メディケアなどの恩恵を受けてきた高齢者たちの多くが、健康保険改革に及び腰になっている。
 オバマ大統領に関してもフォックス系のテレビや保守派のラジオトークショーなどではヒトラーや悪魔並みの扱い、または昔ながらの人種主義者の表現でモンキーにたとえられることが多くなってきた。
 アメリカをユナイテッドしたいと訴えて当選したオバマ大統領だが、残念なことに、かえって白人、保守派の恨み憎しみを募らせ、アメリカは不穏な暗雲に包まれてしまった感。
 ・・というわけで、保守革新の対立、人種間の対立、宗教上の対立、アメリカの分裂の根底にある問題を探ったのが今回新刊発売された拙著。
 アメリカ・バッシングではなく、アメリカに憧れ、渡米した私が観察、取材、考察した素顔のアメリカの紹介です。ご一読の上、ご感想を。

2009年7月27日月曜日

ニューメキシコの天球


久しぶりにニューメキシコに行ってきた。私の住むバンクーバーは雨が多く緑が濃い水と木のイン(陰)の地なら、ニューメキシコは陽光が燦々として乾燥した大地や鉱物のパワーを強く感じるヤン(陽)の地。まったく別の星に来たようなすがすがしさがある。
 緯度が高いせいなのか湿度が低いせいなのか、ニューメキシコの空は実に立体的な三次元の天界。陽光が射す向きもはっきりしているし、雨も局地的で、じょうろで水をかけたように、暗雲からシャワーが降っているのが見て取れる。
 こうした豪快な空の下にいると、自然を大いなる神秘、すべての創造主と信じるネイティブの人たちの信条に共感を覚え、人間界の右往左往も様々な問題もちっぽけでどうでもよいことに思えてくる。
 仕事柄もあって普段の都市生活のなかでは、社会や政治の動きを常に「監視」していないと落ち着かないニュース・ジャンキーの私も、ホテルに戻ってもテレビなどつける気はしなくなる。そして世界の時事・事象に無頓着になると、人間界がどうあっても、自然は営みを続け、天下太平でいることに気づく。
 気候変動だ、地球温暖化の危機も、人類の存続の可否には影響するかもしれないが、これまでもそうしてきたように、地球は長い月日のなかでバランスを取り戻していけるのではないかと思えてくる。
 今回の旅の目的は、私が尊敬するコチチ族の長老に会うことだった。健康を損ねていると聞き、心配していたのだが、長老はきらきら輝き少なくともその精神は健康そのものにみえた。
 ネイティブのコミュニティーではどこでも糖尿病の蔓延が深刻な問題で、残念なことに、長老も最近になって糖尿病と診断されたのだそうだ。
 初婚の妻を糖尿病に奪われた長老は、数年前に再婚した相手も糖尿病と診断され、2度と妻を奪われたくないと、ヘルシーな食生活に向け、畑づくりも再開していた。が、2年前に心臓を患い、家にいることが多くなり、太ってしまったようだった。
 そういえば私が3年前から習っているイン・レイ気功は、臨床試験で糖尿病の治癒効果が実証されたところだ、と思い出したのは帰ってきてからだった。
 次の旅では、お世話になってきた長老に糖尿病治癒の気功の体操を伝授しようと思っている。

2009年7月12日日曜日

明るみに出た、ブ大統領の陰謀


 ブッシュ政権が9−11のどさくさにかこつけて、テロ防止の名目で大々的な国内での諜報活動を実施していたことが明るみに出て問題になっている。
 憲法違反の国内諜報が行われていたことはすでに2005年にメディアのスクープでばれていたが、以前に知られていた以上の規模で諜報活動は行われていた。これまでは、その非は、活動の合法性に太鼓判を押した法務省やホワイトハウスのタカ派の法律顧問にある、とされていた。同活動が法的根拠とした特別法が失効する直前、当時大統領の法律顧問だったアルバート・ゴンザレスがその延長承認のサインをもらうために、入院中で手術直後のアッシュクロフト法務長官の病室に押しかけ、麻酔もしっかり覚めやらぬアッシュクロフトにサインを迫ったものの拒否されていたことは明るみに出ていたからだ。が、今回公開された文書から、実はその背後では、ブッシュ大統領自身がアッシュクロフトに電話をかけ、承認を迫っていたことが明らかになったのだ。
 これまで、ブッシュ政権の陰謀といえば、ダースベーダーのチェイニーが悪玉で、ブッシュ政権は傀儡政権に過ぎない、という見方も少なくなかったが、ことあるごとにアホのふりをしてとぼけてすませていたブッシュ大統領自身も実際にはしっかり陰謀の一端を担っていたわけだ。
 またこれとは別に、チェイニー副大統領の指示で、CIAが議会に報告せずに、さらにはオバマ政権下で新に就任したペネッタCIA長官にも知らせず、つい先月まで極秘のプログラムに従事しており、それを知ったペネッタ長官が即刻同プログラムを中止させ、議会に報告したことも明らかになり、問題になっている。
 ニクソン大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件の「大統領の陰謀」のなかみは、実は民主党の選挙活動の実態を探ろうと諜報活動に過ぎなかったことを考えれば、ブッシュ・チェイニーの陰謀は比較にならない大犯罪だ。
 もちろんリベラル派は責任追及の捜査を開始するようオバマ政権に迫っているが、オバマ大統領としては、この問題で共和党との対立が激化したら、念願の健康保険改革に関する法制化もストップすることは目にみえているから、ひとまずは、ことを荒立てたくない構えであることは同情の余地がある。
 だが、ブッシュ大統領自身が憲法違反の諜報活動をごり押ししていた証拠が公表されても、メジャーのメディアでは報道すらされていないのはどういうわけなのか、理解しがたい。
 アメリカのメディアは、あいかわらずマイケル・ジャクソン報道に明け暮れていて、それどころではない。かつては社会の番犬を辞任していたメディアは、完全に金権アメリカに飼い慣らされお座敷犬に堕落し、報道=娯楽。
 情けない。
 
 
 

2009年7月5日日曜日

カナダで祝ったアメリカの独立記念日



 私はつくづくヘソ曲がりに生まれついているらしく、アメリカにいたときには無視してきた7月4日のアメリカ独立記念日を、今年はカナダでカナダに住んでいるアメリカ人の連中と祝った。
 祝ったといってもアメリカ人流に、集まって屋外でバーベキューを食べながら、おしゃべりの興じるというだけだ。
 バーベキュー・パーティというと、日本だったら、お肉や魚介類から野菜まで、副菜も数々ならんで豪華絢爛だが、アメリカ人のバーベキューは、たいがいはできあいのハンバーグーやソーセージを焼いて、ハンバーガーやホットドッグにして食べるだけ。持ち寄る副菜も、ポテトサラダやマカロニサラダ、デザートはブラウニーかクッキーといったところだ。
 さて、カナダに住むことにしたアメリカ人は、外見はもちろんだが、なかみもカナダ人に近い気がする。
 アメリカ人が我先に猪突猛進するタイプAなら、カナダ人はおっとり構えた協調志向のタイプB。
 アメリカ人のパーティだと、必ず、場の注目を独占したがるようにひとりで喋りつづける人がいたり、テニスのマッチのように会話のテンポが速くて、すぐ議論になったりするのだが、バーベキューに集まった面々は一様にメローで、なごやかだった。
 集まったのはタートルレイク公園内にあるタートル湖のビーチ。もちろんアメリカの誕生日の集いなど開いているのは私たちのみで、隣のグループは、チェ・ゲバラやキューバーの大きな旗を翻していたのは、カナダらしかった。
 アメリカでは7月4日は独立記念日の祝日で、いたるところで、野外コンサートが開かれ、暮れてからはどこでも花火大会でにぎわう。
 なかでも最大規模として知られているのはニューヨークのイーストリバーも艀から打ち上げられる花火だ。
 ニューヨークにいたときは川向こうのブルックリンに住む友人たちと一緒に、彼らが住むビルの屋上から7月4日の花火を楽しんだこともあるが、ニューヨークではこうした大イベントの問題は、交通規制と交通渋滞。
 地下鉄は夜になると物騒だから車で、と思えば、渋滞とパーキング探しでたどり着くのに2時間以上かかってしまうから、つい出かけるのがおっくうになる。
 後半はイーストリバーから3ブロックほどで、花火見物には絶好のロケーションに住んでいたのだが、そうなると押し寄せてくる観光客の波に飲み込まれたくないから、外に出ないか、
連休に入る前から、ニューヨークを離れることも多かった。
 大晦日もそうだし、サンクスギビングもそうだが、世界からニューヨークに人が集まる日にはニューヨークにはいない、というのがクールなニューヨーカーの心得で、私たちもそうしていた。
 それでいて、何千マイルも離れてみると、懐かしく、イーストリバーの花火も今年はテレビ中継でみた。
 花火が照らすマンハッタンの摩天楼の夜景は、エンパイヤーステートビルも国旗の3色のブルー・レッド&ホワイトにライティングされ綺麗だが、レゴ細工のようにはかなくもみえた。
 住んでいたときには気づかなかったが、ニューヨーク暮らしだと、いつも目線が高層ビルに行くから、上を向いて歩きがちで、だから肩も凝る。
 巨大ビルの間をちょこまか歩き、高層アパートでタテに重なって暮らしていると、どうしても考え方もせせこましくなってくる。
 花火を見終えた頃には、当初のニューヨークへの郷愁も消え、よくもあんなところに住んでいたものだ、とあらためて思ってしまった。
 

2009年7月2日木曜日

Twitter & ホワイトハウス・ライブ


 北米ではマスメディアに変わってTwitter, Facebook, Flikr, MySpaceといったソーシャルメディアが情報流通の主流を担う時代が来たようだ。Twitterなど、私も人に誘われて登録をしたものの、他人の動向を逐一追跡するなんて、まるでストーカーみたい、とあまり興味も湧かず、しばらく何もせずにいた。けれど、最近ではテレビのニュースなどもTwitterから拾った話題を報道していたり、誰もが大騒ぎしているので、頻繁にチェックしだしたら、結構面白い。というか、いわば伝言版だから、情報源としては極めて便利であることに気づいた。関心がある分野の人々をフォローしていれば、彼らが注目するめぼしいニュースをリアルタイムで報告してくれるのだから、ボランティアのリサーチ・アシスタントの群団を雇ったようなものだ。
 いま見たばかりのホワイトハウス・ライブもTwitterでヒラリーが教えてくれた。たぶん公式ではなくヒラリーのファンが運営しているTwitterだろうけれど、リンクされているサイトはいつも公式情報源だ。
 今日のホワイトハウス・ライブはオバマ大統領の記者会見で、一流企業のビジネスリーダーたちをバックに、イノベーションが企業を成長させると謳う、グリーン・ディール自画自賛のピッチだ。
 記者から、「でも小規模企業はどうなるのか」と質問がくると、オバマ大統領は「こした大企業だって最初は小企業だったけれどイノベーションで大企業になったのだから同じこと。小企業にとってもエネルギーコスト20%の節約になる」と応えていた。
 ホワイトハウス・ライブを放映していたサイトは政府のニュースを集めたサイトで、ビデオを見ながら、その横の画面でチャットもできる。「以前は政治には無関心だったけれど、最近は病みつきよ」などというコメントもあった。
 オバマ政権はたぶん歴代の政権のなかでも最も広報能力にたけていると思う。
 本人自身が、大統領就任にあたって、ブラックベリーを手放すのは嫌だとだだをこね、セキュリティー・サービスの方針を変えさせたくらいハイテク、情報ジャンキーで、リアルタイムの情報伝達のパワーや重要性を知っているからだ。ソーシャルメディアやメール、ビデオニュースの活用ぶりはたいしたものだ。
 ホワイトハウスのサイト、www.whitehhouse.govに行けば、誰でもTwitter、Facebook, YouTubeなどで
米政治の先端を知ることができる。