Welcome to Mindful Planet

2010年1月1日金曜日

2010年にスマイル




 謹賀新年。元旦早々、1年ぶりで会った知り合いにブログ読んでますよ、と言われて、はて、最後に更新したのはいつのことやら、と恐縮。今年こそ、わざわざサイトをお訪ねくださる方にとって何か新たな発見があるよう、頻繁にブログすることを新年の誓いのひとつにする。
 さて、私はもとはコピーライターだったので、ちょっとやそっとの広告表現には関心しないのだが、最近、見るたびに気分が良くなるコマーシャルがある。
 アメリカン・エキスプレスの新しいキャンペーンで、チェロの独奏をバックグラウンドミュージックに、日常生活でみかける風景のなかで、見ようによってはしかめ面に見える風景をいくつか紹介した後に、今度はスマイルに見える風景を紹介していくだけのもの。 
  たとえば、お財布、ズボンのポケット、家の扉、飛行機の正面などなど。
 メッセージとしては、Don’t take chance, and take charge. 後で困ることがないように、安心できるクレジットカードを選びましょう。
 アメリカン・エキスプレスなら、カード利用で購入した商品が壊れても保証されるから、スマイルが戻ります、というわけ。
 クレジットカード負債を溜め込み破産する人も多いアメリカの世相を反映、毎月、チャージカードを呼ばれる、しっかり払っていく式のクレジットカードを選んで、自分の人生に責任を持とう、という意味も込められている。
 この不況のご時世に、何かと問題の多いアメリカの金融機関だから、巨額の予算を投じたコマーシャルで庶民の反感を買うよりは、発想力と表現力で勝負、安上がりに、人の心に響くメッセージを作り出せたのはりっぱだし、そう考えた広告会社のクリエイティブ・ディレクターに会ってみたい気がする。
 それにしても、人が誰でも、何の変哲もない風景に、しかめ面やスマイルが認識できるのは不思議だが、発達心理学者によれば、それは人が生まれつきもって生まれたサバイバル本能。赤ちゃんがまっさきに認識できるのは人の微笑み。そして赤ちゃんの笑い顔にはどんな人も微笑ませる癒しの効果と、心の平和への伝染力がある。
 新な年の始まりに、スマイルの連鎖を、世界に広げたい。

CMへのリンクは:
http://www.youtube.com/watch?v=m56F4EKN9hg

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