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2009年6月4日木曜日

オバマ大統領の中東スピーチ


アメリカでは、オバマ大統領が中東訪問で、歩み寄りで平和な世界を築こう、という素晴らしい演説をした、というのが、今日の一番のニュース。でも、いくら正論で中立してても、あんなに言いたい放題世界に向けて言っちゃって、大丈夫なの?イスラエルのタカ派などはきっと大憤慨しているだろう、と心配にもなる。
 オバマ大統領は自分自身をマット(犬の雑種をさす)と呼んだこともある。自らがいわばアメリカでは歴史的に敵対してきた白人と黒人のメイク・ラブで生まれたオバマ大統領は、DNAのレベルからラブ&ピースが刻み込まれているようで、国内政治でも、意固地なまでに相反する勢力の歩み寄りを求める。
 それで、実際に、長年燃費規制に絶対反対してきた米自動車産業とその宿敵の環境保護団体を、地球温暖化防止に向けた燃費規制引き上げで合意させたり、この調子だと保険産業や製薬産業などの抵抗で90年代にビル&ヒラリー・クリントンが断念っっさるをえなかった、健康保険改革も実現するかもしれない。
 大統領就任から100日ちょっとで、アメリカは表層をみれば急変しつつある。しかし、落ち着いて考えてみれば、大統領選の国民投票率でいえば、昨年の結果は接戦で、国民の半数近くは鬱憤を溜めているのだろうから、手放しで喜んでもいられない状況ではある。

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